LG21乳酸菌の胃酸耐性の機構など、ヨーグルト関連乳酸菌の研究成果を日本農芸化学会シンポジウム講演で発表

2008/03/21

 当社は、当社のヨーグルトに使用している乳酸菌の特性についての研究成果を3月26日から名古屋市で開催される日本農芸化学会シンポジウム講演にて発表する予定です。 主な内容は以下の2つです。

1. 「明治プロビオヨーグルトLG21」ガセリ乳酸菌の耐酸性機構検討

 当社の「明治プロビオヨーグルトLG21」のガセリ乳酸菌(L.gasseri OLL2716株)は胃酸や胆汁酸にさらされても生き残る特性(プロバイオティクス特性)があることが確認されています。今回、LG21乳酸菌の4つの遺伝子が耐酸性に関わることを見出しました。しかし、これら遺伝子をLG21乳酸菌から除去しても耐酸能はわずかしか低下しませんでした。
 このことから、この4つの遺伝子のほかにも耐酸性に関わる機構を持っていることが推測されました。LG21乳酸菌が胃の中でも生きて活動する特別な能力が、複数の耐酸性機構に支えられていることが遺伝子発現量の解析から示唆されました。

2. 「明治ブルガリアヨーグルト」LB81乳酸菌の脱酸素低温発酵における応答・機構解明検討

 当社の「明治ブルガリアヨーグルトLB81ドマッシュノ」などの製法である「まろやか丹念発酵」(脱酸素低温発酵:特許取得済み)では、乳から酸素を除去して発酵することでLB81乳酸菌の2つの乳酸菌(ブルガリア菌とサーモフィルス菌)がお互いの生長を助け合う共生作用を促進させて発酵時間が短縮されるとともに、よりなめらかな食感を実現しています。
 今回、酸素がブルガリア菌(ブルガリカス 2038株)に及ぼす影響を検討し、ブルガリア菌が牛乳中の酸素を減らすのに関連する遺伝子を見出しました。またサーモフィルス菌が産生しブルガリア菌の増殖を促進する物質(ギ酸)の利用に関わるブルガリア菌の遺伝子群も見出しました。なお、乳中の酸素がヨーグルト発酵に及ぼす影響については同学会の一般トピック講演でも発表予定です。