ベルギーの育児事情<育児編>

ベルギーの育児事情<育児編>

ベルギーのブルージュ在住のファミリーに育児事情を聞いてみました。中世の雰囲気をそのまま残す世界遺産の街ブルージュではどのような育児が行われているのでしょうか。

愛情をたっぷり注ぎながら子どもの自立心を養うベルギーの育児

2年前にポルトガルからベルギーのブルージュへ引っ越してきた、ピアースさんファミリー。彼らは子どもの将来のために、ヨーロッパ各国の育児サービスを調べ、子育て環境が良く社会保障の充実したベルギーに行こうと決めたそうです。今回は、月に第2子を出産したばかりのイザベルさんに、現地を訪れベルギーでの育児事情を聞いてみました。

<家族紹介> ロベルト・ピアースさん(36歳 会社員) イザベル・ピアースさん(32歳 主婦) ギリアム・ピアース君(5歳) 9月に長女を出産

ピアースさんファミリーの一日

ベルギーの朝は早く、7時すぎには子どもを幼稚園や学校へ送り出し、パパも一緒に出勤します。専業主婦のママ・イザベルさんは午後3時に幼稚園のお迎えをしたあと、午後6時の夕食まで大忙しです。

ピアースさんファミリーの一日
ココがビックリ!ベルギーの幼稚園
園児が眠そうにしていると、先生が「どうしたの?」と質問します。
そこで「昨夜9jになました」と答えると大問題です!「まあ、そんなに遅くまで起きていたの?子どもは7時半にはベッドに行くべきよ。」と指導されるとか。優しいだけでなく厳しい面も持ちあわせるのが、ベルギーの幼稚園の先生なのですね。

ギリアム君を寝かせたら、大人の時間をゆっくり楽しむピアースさん夫婦。イザベルさんは週2回、夜に英会話とオランダ語を習いに行っています。そのときはパパが、子どもの食事とベッド係を受け持ちます。

ベルギーの子育て環境で良いところ

ベルギーの子育て環境で良いと思うことをイザベルさんに聞いてみました。
・たくさんの自然や美しい公園がある
・人々は赤ちゃんや子ども連れファミリーに親切
・夏にはキャンプ、冬にはスケートなど自治体主催のファミリーイベントが開かれ、スペシャルアクティビティもたくさん!
・夏休みがたっぷり取れること(平均2週間)

自然豊かなベルギーはファミリーで遊べるスポットがいっぱい自治体主催の、子どものためのBIOフェスティバル四季を通じてたくさんのアクティビティを楽しめる長い夏休みを利用して海外旅行にも出かけます

ベルギー育児の考え方

  • ◆ベルギーのママはミルク派? それとも母乳派?

    できるだけ母乳を与えて、足りないときはミルクをあげて子育てをしてきたイザベルさん。

    ベルギーのママたちはとても理論的。母乳かミルクかに関わらず、赤ちゃんの成長にとって最も良いと思う方法を自由に選んでいる様です。

    粉ミルクも日本と同じように充実しています。一般的には「新生児から6ヵ月」、「6ヵ月から10ヵ月」、「10ヵ月以降」の粉ミルクがあり、その他アレルギー対応の製品等もあります。 またフォローアップミルクは粉ではなく、ボトルに入った液状で売っていたりもします。

    地元スーパー。日本と同様に粉ミルク、ベビー用品等も買う事ができます。
  • ◆離乳食はどのように進めるの?
    日本と同じくスーパーやドラッグストアには、瓶詰やフリーズドライなどたくさんのベビーフードが並んでいます。イザベルさんはすべて手作り派。スープやフルーツなどナチュラルでシンプルな離乳食を心がけたそう。離乳食が進んでくると、大人のご飯を作るときに少し分けて、薄味に仕上げていました。
    ママのお手製離乳食ですくすく育つギリアム君(1歳)
  • ◆おむつは布派?それとも紙派?
    ピアースさんの家では、はじめママとパパとで意見が分かれていました。パパは布派、でもママは「ただでさえ忙しい育児ママの仕事を少しでも楽にしたくて」紙おむつを利用したとか。赤ちゃんのアレルギーを考えて、新生児期は自然素材にこだわった紙おむつを少量試し、抵抗力がついてからは安い店でまとめ買いと、賢く買い物をしていたそうです。
  • ◆乳児期から、ママ・パパと別室!?
    乳児期からママ・パパと別室で寝かせることが多いのは、ベルギーだけでなく欧米育児法の特徴です。イザベルさんの場合は、生後2ヵ月から子ども部屋で寝かせたと言います。
赤ちゃんが夜泣きをしたらどうするの?
部屋で夜泣きをしたり、何か起きたときのためには通信機を使います。今ではカメラ付きの通信機もあるので、特に問題は感じないそう。

ときには子どもが「ママ、ちょっとだけ一緒に寝てもいい?」なんて甘えてくるけれど、「それはいつでもウェルカム」だとイザベ ルさん。こうして育てることで本人の自立心を早くから養うと同時に、「ママとパパはあなたを忘れているわけじゃない、とても愛しているのよ」と教えられるのです。

可愛いインテリアでまとめたギリアム君の部屋ママやパパが、ギリアム君が寝る前に読んであげる絵本たち。

子どもがきちんと独立できる手伝いをすることが親の役目

「休日には家族で外出して、遊んだり泳いだり、ピクニックしたり。雨の日には家の中で絵をかいたり、子どもに絵本を読んであげるのも大好き。一緒に料理もするわ」と、笑顔を見せるイザベルさんですが、育児でいつも大事にしているテーマは、「独立心を養う」ことだそうです。なぜなら20歳で成人する日本とは、少し違っているからです。

だからこそ、ママ・パパは乳幼児期からたっぷり愛情を注ぎながらも、大きくなって困らないようにさまざまな育児の工夫を凝らしているのですね。

自然豊かなベルギーはファミリーで遊べるスポットがいっぱい
ベルギーの成人年齢はいくつ?
ベルギーでは、18歳で成人になります。この年令になると、すでに独り立ちして仕事をする人も少なくありません。

※記事はイザベルさんのインタビューに基づいて作成しました。内容については個人の感想も含まれます。

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