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寒天で生活習慣病を防ごう

生活習慣病を防ぐ

自分の内臓脂肪、気になりませんか?
肥満は成人病になる危険性が高い「メタボリック症候群」の引き金。その予備軍が多いことがニュースで話題になりましたが、ヨーグルトと相性のいい寒天がそれを防いでくれます。

専門家が教えてくれる!メタボリック症候群とは

横浜市立大学 社会予防医学教室 名誉・特任教授 杤久保修先生に聞いてみました。

メタボリック症候群になってしまう理由は?

「メタボリック症候群」は内臓脂肪型の肥満に高脂血症や高血圧、高血糖の症状が重なった状態で心筋梗塞や脳卒中といった「生活習慣病」に進行する危険性が高まる病態のことです。厚生労働省の2006年の調査では約2000万人も該当者がいるそうです。どうしてこんな多いかというと、現代の日本人の生活は【過食と栄養過多】【運動不足】【夕食偏重】。そしてストレスが多く、人によってはアルコールを好み、タバコも吸いますよね。これらのライフスタイルの相乗作用で、摂取したエネルギーを内臓に脂肪としてどんどん貯めこむ傾向が生じます。いわば現代生活においては、なるべくしてなっているといえますね。

メタボリック症候群にならないための対策はありますか?

まず肥満かどうかを判定しましょう。国際的な基準として「BMI」があります。これは体重(kg)を身長(m)の二乗で割ったもの。この数値が25を超えてウエストが85cm以上でしたら要注意です。

BMI=体重(kg)/身長(m)×身長(m) 健康的なBMIは男女とも22

自分の食生活を数値できちんと把握しましょう。それには50g単位で計れる体重計を手に入れ、体重を1日2回、毎日正確に計ってグラフにつけること。朝起きて、排尿・排便をすませてから計り(これが「基礎体重」になります)、夕食後すぐにまた計ります。すると夕食の量が多いかどうかがわかります。この差を600gぐらいに抑えられれば大丈夫です。基礎体重を1日50gずつ減量できれば1か月で1.5kg落とせますよ。あとは筋肉を落とさないように一日30分程度歩いてください。筋肉が萎縮するとインスリン感受性が低下してメタボリック症候群によくありません。

健康のために毎日30分歩きましょう
以下のポイントを意識して、毎日運動するクセをつけましょう。
●腕は自然に大きめにふる
●背筋を伸ばす
●足の裏全体を地面につける
●しっかり地面を蹴る

夕食の食べ過ぎを防止するにはどうすればいいですか?

夕食後はホルモンの関係でエネルギーが内臓脂肪に変わりやすいんですよ。そこで寒天を食材にして使うことをすすめています。寒天はノンカロリーの上、100倍の水分を吸収します。つまり水でかさを増やすから、たくさん食べても寒天自体のカロリーはほぼゼロ。味も匂いもないので、いろいろな素材に加えられます。私は横浜のホテルと共同で、寒天を使ったフランス料理のコースを提案しています。ランチ、ディナーともに好評のようです。ご飯に加えたり、野菜ジュースを固めてサラダにしたり、ハンバーグやグラタンに混ぜてもいい。自然の海藻が原料なので、たくさん食べても安全です。
身近なみつ豆やトコロテンでもかまいませんよ。夕食前に食べて少し満腹にしておくと、その後のご飯の量が少なくてすみます。

ヨーグルトと寒天を一緒に食べてもよいでしょうか?

もちろんです。寒天素材の80%近くが食物繊維。これは乳酸菌など、腸内の善玉菌のエサになります。そして水分を含んで個型(ゲル)化した寒天は便のかさも増やしてくれますから、便秘の解消にもなります。便が出やすくなれば腸内の有害物質も排出しやすくなり、カラダやお肌の調子もよくなります。ヨーグルトとの相乗効果が期待できますね。寒天の食物繊維には血糖吸収速度やコレステロールを下げる働きもあり、生活習慣病の予防にもぴったり。ヨーグルトがお好きなら寒天ゼリーにしたり、市販のヨーグルトをドレッシングに寒天を食べるのもいいですよ。美味しく、気軽につづけることがポイントですね。

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