乳酸菌研究最前線

肌のバリア機能に働きかける 紫外線への肌の抵抗性が向上

紫外線への肌の抵抗性が向上

紫外線による皮膚障害と対策

紫外線を浴びて皮膚が赤くなる「紅斑」は、皮膚障害の第一歩です。紫外線を長年に渡って浴び続けた場合、慢性障害として光老化と呼ばれる一連の症状が、年齢とともに表面化します。シミ、シワ、たるみから、良性腫瘍・前がん症を経て悪性腫瘍(がん)を発症することもあります。

紫外線といえば夏のイメージがありますが、実は紅斑を生じさせる紫外線は一年中降り注いでいます。紫外線対策は「紫外線を必要以上に浴びない」ことが重要であり、日傘や帽子、長袖の服などによる外側からの紫外線対策が有効です。近年、外側からの紫外線対策に加え、食品の摂取によるカラダの内側からの紫外線対策が期待されています。

コラーゲンペプチド及びミルクセラミド入りヨーグルトで紫外線への肌の抵抗性が向上

コラーゲンペプチド及びミルクセラミド入りヨーグルトを5週間摂取した試験により、紫外線への皮膚の抵抗性を示すMED(最小紅斑量)という数値が有意に上昇し、紫外線照射後の皮膚の紅斑(赤み)、色素沈着が抑制されました。コラーゲンペプチド及びミルクセラミド入りヨーグルトの継続摂取により、日々の紫外線ダメージの蓄積を抑制し、長期的には光老化の予防が期待できる可能性が示されました。

1.紫外線への肌の抵抗性を示すMED(最小紅斑量)が上昇

※2016年4月「現代における紫外線の脅威とその最新対策」セミナー資料より作図

2.皮膚の赤み(紅斑)が抑制

※2016年4月「現代における紫外線の脅威とその最新対策」セミナー資料より作図

3.色素沈着が抑制

※2016年4月「現代における紫外線の脅威とその最新対策」セミナー資料より作図

対象 ・30歳以上50歳未満の健康な日本人女性で、乾燥を自覚する者
・FitzpatrickのSkin PhototypeⅡの者(春から夏にかけて、30?45分日光浴した際に容易に赤くなり、わずかに黒くなるスキンフォトタイプ)
・22名(試験食品摂取群12名、非摂取群10名
試験食品 魚由来コラーゲンペプチド1,000mg、ミルクセラミド(スフィンゴミエリンとして10mg) を配合したLB81乳酸菌ヨーグルト 190g
試験デザイン オープン2群比較試験(試験食品を5週間毎日摂取または非摂取し、摂取前および摂取4週後に紫外線照射試験を実施)
試験期間 2015年10月?11月