食を知る

Talk3「学校給食を考える」

成長期の子どもの食を支える学校給食。そして、給食とは切っても切り離せない牛乳。管理栄養士で現在目白大学の専任講師をしておられる小野友紀先生をゲストに迎え、学佼給食の役割や子どもたちに必要な栄養について考えます。給食の意外な裏話も登場!

プロフィール紹介

鈴木みゆき先生

鈴木みゆき先生

和洋女子大学人文学群 心理・社会学類 人間発達学専修 こども発達支援コース 教授/「子どもの早起きをすすめる会」発起人/医学博士

保育者養成に深くかかわりつつ、子どもの生活リズムの乱れ(特に睡眠)に早くから着目し、保育現場を中心に調査研究を行ないつつ、全国の保育者、保護者に子どもの生活リズムの改善を勧めている。著書多数。

ゲスト紹介

小野友紀先生

小野友紀先生

目白大学専任講師。社会福祉法人上宮会広尾上宮保育園 食育アドバイザー。大妻女子大学短期大学部食物栄養専攻を卒業。慈愛会保育園に栄養士として就職後、管理栄養士登録、保育士資格取得、渡米して幼児教育を学ぶ。2005年に聖徳大学大学院児童研究科修了。著書は「授乳・離乳の支援ガイドにそった離乳食」(芽ばえ社)「保育園の人気メニュー」(角川学芸出版)。一男一女の母。

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牛乳は子どもの味方で給食の象徴!

鈴木小野先生は知り合った頃は栄養士でしたが、それから保育士の資格を取って海外でもしばらく保育をされたんですよね。本当にすごいわ。それで今は大学で幼稚園や保育園の先生になる子たちを教えていらっしゃる。

小野そうです。もう早いもので20年以上のお付き合いになりますね。

鈴木先日「早ね早おき朝ごはん」の指導者用資料を作っていただいた席で、先生が「朝はバナナ1本とヨーグルトでもいいから」っておっしゃったでしょう?皆さん大いに納得されて、あれはすごく良かったです。

小野朝は糖質とタンパク質がとても大事なので、それを子ども自身が手軽に取れる方法として挙げました。食べないよりはずっといいですからね。やっぱり最初から完璧にしようとすると負担が大きいから、簡単なことから習慣づけをすることが大事かなと思いますね。

鈴木そうですね。私も食事を作るのが大変な時は、ピーマンとシイタケとチーズをパンに乗せて焼くだけとか、手軽に済ませていました。

小野ヨーグルトに果物を入れるだけでもいいし、パンにクリームチーズとジャムを塗ってロールサンドにしたり、ハムときゅうりをスライスチーズで巻いたり。手のかからないものはいろいろありますよ。牛乳アレルギーがある場合でも、チーズやヨーグルトは大丈夫という場合もありますから。

鈴木子どもは小さいころから朝ご飯を食べていると習慣として身につくのだと思うのね。でも朝用意できない人には、習慣の第一歩としてバナナとヨーグルトってことですね。で、なぜその組み合わせなんですか?

小野バナナの糖分はすぐにエネルギーになりますし、発酵食品のヨーグルトはカルシウムとタンパク質が豊富。人間の骨や筋肉は、幼児の頃から思春期を過ぎる頃までにできあがるんです。だからそこまでにしっかり骨を作っておかないと、将来、骨粗しょう症になりやすくなったりします。でもカルシウムは摂取するだけではダメで、太陽を浴びて運動をしないと骨にはならないんですよ。

鈴木子どものうちにしっかり骨を作っておかないと、しっぺ返しが来るってことですね。それだけ大事なものだから、私たちは学校給食でずっと牛乳を飲んできたんでしょうね。私は脱脂粉乳からの世代ですけど(笑)。でも最初に給食にミルクがついたのはなぜでしょう?

小野スキムミルク(脱脂粉乳)にしてもパンに使う小麦粉にしても輸入ですから、アメリカの政策ということはあったと思います。でも、そのおかげで日本人の体格は大きくなりましたよね。

鈴木そうですよね。それからしばらくして瓶入りの牛乳になって、さらに紙パックに。瓶の時はフタでコマを作ったり、クルマの車輪にしたり。紙粘土をくっつけて花瓶を作ったり。なんだか牛乳って子どもの味方という気がしませんか?

小野そういわれれば!それに牛乳ってやっぱり給食の象徴ですよね。

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