ヨーグルト YOGURT

ヨーグルトのパッケージ

発酵乳の容器は、初期はガラス製が多く、その後紙容器になり、最近ではポリプロピレン等のプラスチック製も増えています。

【明治のヨーグルトパッケージの歴史】

ハネーヨーグルト

1950年に明治が発売した「ハネーヨーグルト」の容器はガラス製

明治プレーンヨーグルト/明治ブルガリアヨーグルト

1971年発売の「明治プレーンヨーグルト」のパッケージは500mlの牛乳と同じ容器。
1973年「明治ブルガリアヨーグルト」の発売時もパッケージ形態は同じ。
しかし、この容器はスプーンで中身を取り出しづらいとのご指摘があったため、広口のカップ形状で再封できるようふたをつけた容器を包材メーカーと共同開発。

明治ブルガリアヨーグルト

1981年に「明治ブルガリアヨーグルト」の容器の形状を「フルオープンタイプ」に変更。
現在に至るまでプレーンヨーグルトのスタンダードな容器として使用されています。

その他にも、現在では多種の容器が使われています

パッケージの表示

発酵乳・乳酸菌飲料に関しては、食品表示法の食品表示基準に基づく乳等省令により定められています。この省令を補うものとして、必要な義務表示事項が「発酵乳・乳酸菌飲料の表示に関する公正競争規約」によって規定されています。

一括表示の例

①種類別
②無脂乳固形分及び乳脂肪分
③原材料名
④食品添加物
⑤内容量
⑥賞味期限または消費期限
⑦保存方法
⑧製造者の氏名または名称および所在地

栄養成分表示
栄養成分表示には、100gあたりや1個あたり、1食あたりなどの栄養成分や関与成分が表示されています。
トクホマーク
特定保健用食品(トクホ)とは、健康に役立つ成分をふくむ食品です。トクホマークは、その効果を科学的に証明して国の機関(消費者庁)に認められ、健康に役立つことの表示が許可されている食品であることを示すマークです。
TOPICS

「ブルガリア」という国名がついたヨーグルト

「明治ブルガリアヨーグルト」は、1970年に開催された大阪万国博覧会の「ブルガリア館」で、当社の社員が本場のプレーンヨーグルトを試食したことが開発の始まりです。持ち帰ったサンプルを研究し、試作を重ね、何度もヨーロッパへ足を運びました。開発当初から「明治ブルガリアヨーグルト」というネーミングを考えていましたが、「ヨーグルトは民族の心、他国民が作ったものにその名を貸すわけにはいきません」とブルガリア人民共和国(現 ブルガリア共和国)大使館から断られてしまいました。その理由で1971年に、日本最初のプレーンヨーグルトを発売した際には「明治プレーンヨーグルト」という名称になりました。その後、「どうしても本物のブルガリアヨーグルトを日本の食卓に届けたい」という熱意をブルガリア人民共和国(現 ブルガリア共和国)に伝えた結果、1972年にブルガリアの国名使用許可を得て、1973年に「明治ブルガリアヨーグルト」を発表できたのです。

MEMO

乳酸菌は熱を加えても大丈夫?!

乳酸菌が、発酵・増殖しやすいのは40℃前後といわれています。乳酸菌によっては、高温で加熱すると死んでしまうものもあります。また、生きたまま体内に入っても胃酸や胆汁酸で死んでしまうのもいます。それでも、細胞壁成分は壊れませんので、死菌が善玉菌のエサとなるため腸内での健康効果はあまり変わらないといわれています。