食を知る

9月 食品選びのここがポイント! 「食品表示」

食品を買うとき、どんなことを基準に選んでいますか?産地、農薬使用の有無、原料、添加物や遺伝子組み換えの有無などなど・・・。消費者にとっての大切な情報がギュッとつまっているのが食品表示。でも改めて見てみると、その意味がよくわかっていないこと、ありませんか?食品表示を読み取るポイントを知って、商品選びの目安にしましょう。

表示の項目は食品によってさまざまです。

食品に記されている色々な表示。これは、生産者や加工者が独自にのせているわけではありません。JAS法(農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律)に従って、一般消費者に販売されるすべての飲食料品には、品質表示が義務づけられているのです。その中でも表示項目や方法は、食品の種類によって細かく定められています。食品には大きく分けて生鮮食品と加工食品の2種類がありますが、生鮮食品のうち野菜や果物などの農産物、肉や卵などの畜産物には「名称」と「原産地」が表示されています。魚や貝などの水産物には、さらに「養殖」「解凍」などの項目が加わります。主食のお米は「名称」や「原料玄米」「精米年月日」などのほか、農産物検査法による証明を受けた原料玄米に限り、「産地」、「品種」、「産年」も表示できますが、証明が無いものは「複数原料米」、「ブレンド米」、「未検査米」などといった表現になります。
一方、加工食品には「名称」、食品添加物やアレルギー物質を含む食品も含めた「原材料名」、「内容量」、「賞味期限」、「保存方法」、「製造者」などが表示されています。うなぎなどの一部の加工食品にはさらに「原料原産地名」も表示されます。輸入された加工食品には「原産国名」や「輸入者等」の表示があります。また、食品衛生法などJAS法以外の法律で表示しなければならない項目もあります。遺伝子組み換え表示もそのひとつ。遺伝子組み換え農産物を使っている場合は「遺伝子組換え」、遺伝子組み換えと非組み換え農産物を分けずに使っている場合は「遺伝子組換え不分別」と表示されます。

食品表示マークのいろいろ

産地や材料、生産年などの項目の他にも、食品にはさまざまなマークがついています。ついてると何となく安心。だけどその意味はいまいちよくわからない、そんなマークもありますよね。ここでは食品表示マークの意味をおさらいしてみましょう。

JASマーク
品位、成分、性能等の品質についてのJAS規格(一般JAS規格)を満たす食品や林産物などに付されます。
特定JASマーク
特別な生産や製造方法についてのJAS規格(特定JAS規格)を満たす食品や、同種の標準的な製品に比べ品質等に特色があることを内容としたJAS規格(りんごストレートピュアジュース)を満たす食品に付されます。
有機JASマーク
有機JAS規格を満たす農産物などに付されます。有機JASマークが付されていない農産物と農産物加工食品には「有機○○」などと表示することができません。
生産情報公表JASマーク
生産情報公表JAS規格を満たす方法により、給餌や動物用医薬品の投与などの情報が公表されている牛肉や豚肉、原材料や製造過程などの情報が公表されている加工食品等に付されます。
定温管理流通JASマーク
製造から販売までの流通行程を一貫して一定の温度を保って流通させるという、流通の方法に特色がある加工食品に付されるマークです。米飯を用いた弁当類(寿司、チャーハン等を含む)について認定を受けることができます。
特別用途食品マーク
乳児、幼児、妊産婦、病者などの発育、健康の保持・回復などに適するという特別の用途について表示するものです。特別用途食品として食品を販売するには、その表示について国の許可を受ける必要があります。特別用途食品には、病者用食品、妊産婦・授乳婦用粉乳、乳児用調整粉乳及びえん下困難者用食品があります。
特定保健用食品マーク
食品の持つ特定の保健の用途を表示して販売される食品です。特定保健用食品として販売するためには、製品ごとに食品の有効性や安全性について審査を受け、表示について国の許可を受ける必要があります。整腸効果食品、コレステロール抑制食品、カルシウム吸収促進食品、血圧低下用食品、虫歯予防食品、貧血予防食品などに付されます。

乳製品の表示を見てみよう。

乳製品の食品表示にはどんなものがあるのか見てみましょう。乳および乳製品は、食品衛生法により37種類に分類されています。これは食品表示の「種類別」のところを見ればわかります。例えば、アイスクリームは乳成分の違いによって、アイスクリーム(乳固形分15%以上、うち乳脂肪分8%以上)、アイスミルク(乳固形分10%以上、うち乳脂肪分3%以上)、ラクトアイス(乳固形分3%以上)の3つに分類されます。また、乳固形分3%未満のものは「氷菓」と表示されます。
さらに乳製品の中には、公正競争規約に基づいて一定のルールに従って表示されているものがあります。これは、消費者が適正な商品を選べるようにすることを目的に定められた業界の自主規制。規約には、必要な表示項目、表示の位置、不当表示と不当広告の禁止など細かく定められています。では、具体的な表示を見てみましょう。

◆明治おいしい牛乳(紙容器)の食品表示例

〈図〉明治おいしい牛乳(紙容器)の食品表示例

牛乳類には、「飲用乳の表示に関する公正競争規約」に基づき、その種類別に応じて以上のような項目が必ず一括して表示されています。これがきちんと守られているものには「公正マーク」がつけられます。牛乳を買うときにはぜひ、この表示を確かめてみてください。何からできている?どんなふうに作られる?栄養やおいしさ、保存方法は?牛乳ひとつとっても、その食品表示には、いろいろな情報が詰まっています。

その他の表示、あれこれ

「賞味期限」と「消費期限」よく目にしますが違いが解りにくいですね。これはどちらも食品の期限表示です。対象となる食品によって使い分けられるので、両方が同時に表示されることはありません。「賞味期限」は比較的悪くなるのが遅い食品につけられる期限で、対象は牛乳やバターといった乳製品をはじめ、スナック菓子やレトルト食品、ジュースやかまぼこなど。品質とおいしさの目安なので、その日を過ぎたからといってすぐ食べられなくなるということではありませんが、出来るだけ早く召し上がることをおすすめします。一方、「消費期限」は、日もちしない食品に表示されます。対象は精肉やお弁当、麺、豆腐、パンなど。その食品を美味しく食べられる期限を判断する目安として、原則としてすべての加工食品には、期限表示を記載することになっています。ただし、どちらも開封するまでの期限なので、封を開けたらなるべく早く食べきるようにしましょう。ちなみに、上で紹介したアイスクリーム類は、原料の品質基準が厳しく規定されており、適切な保存方法で保存すれば品質が低下することがないため、期限表示の義務がありません。
もうひとつ目にするものに、栄養成分表示はありませんか?エネルギーやビタミンなどの栄養成分に関する表示を行う場合には、標準的な表示が健康増進法で義務づけられています。「カロリー1/2」、「塩分控えめ」、「カルシウムたっぷり」、そんな表記があったら、必ず栄養成分表示があるはず。「当社従来品に比べてカロリー◯%カット」、「◯◯ラーメンに比べて食塩相当量◯gカット」などの表示を確かめてみてはいかがですか。
食品の種類によって実にさまざまな「食品表示」。そこには求めている食品を正しく選びとるために大切な情報が詰まっています。しっかりと自分の目で見て、好みや用途に合わせたかしこい食品選びをしましょう。

↑ページTOPヘ