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5月 代謝をあげて、健康なからだをつくろう!

屋外でのレジャーやスポーツに最適な季節。ウォーキングやランニング人口もぐっと増えて、健康への意識も相変わらず上昇中です。でも、粉塵やスモッグといった汚染物質もいっぱい取り込んでいるのでは・・・。悪いものを溜め込まないからだにするために、どんなことに気をつければいいの?今回は、気になる代謝機能について考えてみました。

体の中の毒素と「デトックス」が気になる現代人

花粉や黄砂の飛来を気にせずに、屋外でのスポーツを思いっきり楽しめる季節がやってきました。春は花粉症のランナーやウォーカーにとって受難の季節でしたね。しかし、花粉は去ったとはいえ、空気中には車の排気ガスや粉塵をはじめとする体によくないものがいろいろ漂っています。これは屋外に出るとき、ランニングやウォーキングなどの有酸素運動をするときは特に気になるのではないでしょうか。最近話題になっている「デトックス」。それは、日々体にたまっている毒素を排泄させるという健康法です。"デトックス(Detox)"とは、「体内から毒素や老廃物を取り除く」解毒:detoxificationの短縮形。1日に水を何リットルも飲む、低めの温度の半身浴で汗をたっぷり流す、などの健康法にもこのデトックス効果が求められています。
「体の中からキレイになる」。これは、健康食品やダイエット関連の広告や記事でここ最近共通して使われるキャッチフレーズです。花粉症やアレルギー、喘息などの症状が増えて、アレルゲンや化学物質など、体によくないものを外に出したい、からだの中をきれいにしたい、そんな欲求が高まっていることの表れでしょうか。デトックスが人気なのも、体内に何か悪いものが溜まっている、と感じている人が増えてきているからだといえます。

「代謝」という活動に目を向けてみよう

「脂肪の代謝を高める」など、健康食品のキーワードとしてよく登場する「代謝」という言葉。体の外に"排出する"意味で使われがちですが、広辞苑によると「古いものと新しいものが入れかわること」。生物では、生体内の化学反応のことを指し「生物が生命維持のために必要な物質を体内に取り入れ、不要になった物質を対外に排出すること。あるいは、体外から取り入れた物質から他の物質を合成したり、エネルギーを得たりすること」。つまり、"排出する"だけでなく、"取り入れる"ことも含めて代謝なのです。ということは、「呼吸」とともに、「食べること」は代謝の重要なパート。また、食べたものをエネルギーに変換するのも代謝の働きです。メタボリックシンドロームの「メタボリック」とは代謝のこと。日本語で言うところの「代謝症候群」です。内臓脂肪型肥満(内臓肥満・腹部肥満)に高血糖・高血圧・高脂血症のうち2つ以上を合併した状態をさしますが、糖代謝の異常によって起こる高血糖と、脂質代謝の異常によって起こる高脂血症が、内臓脂肪蓄積型肥満と深く関わっている、ということでこの名がついています。
運動やダイエットで耳にする「基礎代謝」というのは、生命を維持するために必要なエネルギー量のこと。人間は、体を全く動かすことなく横になっていても、心臓を動かす、呼吸をする、などさまざまなことにエネルギーを使っているのです。

体の中で作られるサビ、「活性酸素」にも注意

体の中の"毒"として、もうひとつ気になるものがあります。それは「活性酸素」。酸素は私たちが生きて行くのに欠かせないものですが、体内に入るとちょっとしたきっかけで「活性酸素」という物質に変身します。活性酸素は老化やガンや生活習慣病につながるといわれている物質。体内の細胞と結びついて酸化(サビ)させることで、細胞の正常な働きを失わせてしまいます。体の中にはこの活性酸素を無害なものに変える力を持つ「スカベンジャー」という酵素があります。"廃品回収者"という意味の名を持つこの酵素は健康の強い味方。体内の活性酸素と結びついて、無害な物質に変える体内のお掃除部隊です。しかし、これも20歳をピークに、体内で作り出す力が徐々に低下してしまいます。
では、体内に活性酸素をなるべく作らないようにするにはどうしたらいいのでしょう。活性酸素は、呼吸をして、食べて、歩き、眠る、ごくごく普通の生活をしていても発生します。つまり生きている限り縁は切れないもの。そして、激しいスポーツをする、喫煙、紫外線、大気汚染、加齢、食品添加物などの摂取、強いストレス、肥満などによって、特に大量に発生しやすいといわれています。健康のためのスポーツが体内に活性酸素を増やす原因になることもあるわけです。環境汚染、オゾン層破壊による有害な紫外線の増加、OA機器などの電磁波や人間関係、過労などなど...。現代社会には活性酸素を増やす要素がいっぱいです。

サビや有害物質と戦う、強いからだをつくろう

「笑う」ことにも免疫力を高める効果があるのを知っていますか?笑うとからだの中の有害細胞をやっつけるといわれとるナチュラルキラー細胞の数が増えるそうです。微笑むだけでも効果があるそうです。まさに、笑う門には福来る!

体の"サビ"、活性酸素を退治するためには、日頃から抗酸化作用のある成分を補充する必要があります。それは、ビタミンACE(エース)、亜鉛、セレンなどのミネラル、そして、これまた最近よく耳にするポリフェノールやカテキンなどのファイトケミカルです。"ファイト"とは、ギリシャ語の「植物」。主に植物に含まれる苦み,香り、色素などの成分で、ビタミンをはるかにしのぐ強い抗酸化作用を持つ物質です。 また、有害物質に負けないためには、免疫力を高めることが必要です。腸は免疫のシステムをコントロールする重要な場所。ヨーグルトなどで乳酸菌を摂ることで善玉菌の多い環境をつくり、免疫力を高めることができます。他にも、運動をする、適度な休息をとる、質のいい睡眠をとる、朝・昼・晩とバランスよくしっかり食べる、といった健康な生活のリズムを身につけることも大切です。そこで浮かぶのが、「早寝早起き朝ごはん」のキャッチフレーズ。免疫力の高い健康な体をつくるためには、まず毎日の習慣です。夜早く寝る、と朝早く起きられる、すると、朝ごはんを食べる時間ができる、朝ごはんをしっかり食べると午前中から脳もからだもしっかり始動する→お昼にお腹が空く→ランチもきちんと食べる!→午後も快調!→ → →...、と小さな習慣の積み重ねが、健康へと大きくシフトしていくのです。有害物質やストレスと戦う、強いからだを手に入れましょう。

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