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ステークホルダーとともに

ステークホルダーとともに

酪農家とのパートナーシップ

牛乳の消費量の減少

牛乳には、生まれたばかりの仔牛が健康に育つための栄養がたっぷり詰まっており、私達にとっても良質なたんぱく質とカルシウムを手軽に摂れる、優れた食品です。しかし、ライフスタイルの変化に伴う飲料の多様化や、少子高齢化などにより、日本の牛乳の消費量は年々減少しています。
現在、日本の牛乳類の消費量は、世界の主要各国と比べても低い水準となっています。
そこで、全ての人に牛乳のおいしさに気付いてもらうためにも、改めておいしい牛乳づくりをはじめました。そしてそのためにはまず、良質な生乳を確保する必要がありました。

牛乳の消費量の減少
牛乳等の年間1 人当たりの消費量

注:一般社団法人Jミルク「牛乳等の年間1人当たり消費量の推移」
データ元:総務省「人口推計年報(各年10月1日)」等、農林水産省「牛乳乳製品統計」、食品需給研究センター「食品産業動態景況調査」より推計

良質な生乳生産に向けた、農家との協働

良質な生乳生産に向けた、農家との協働1
良質な生乳生産に向けた、農家との協働2 良質な生乳生産に向けた、農家との協働3

スーパーにいつでも当たり前のように並んでいる牛乳ですが、その原料は生き物である「牛」の母乳であるため、実際には多くの要因に左右されています。例えば、仔牛を生んだ母牛のみが乳を出すことが出来ますが、搾乳が出来る期間は限られ、出産回数によっては、私達の飲用には適さなくなってしまう場合もあります。
また、乳牛は暑さに弱く夏の搾乳量が減少する一方、牛乳の消費量は夏に増加するなど需要と牛の生態とが一致していません。さらに、飲用牛乳の消費期限は短く、保存もきかないなど、おいしい牛乳を安定して供給するためには、さまざまな取り組みが必要です。
明治では、おいしい良質な牛乳をお客様に届けるために、その生産元である酪農家や農協と協働し、安定的かつ高品質の生乳の生産支援に努めています。

2009年から始めた「牛乳価値向上に向けた取り組み」は、その一つです。
この活動のきっかけは、多くの努力を重ねている酪農家の方々にスポットを当てたい、という想いからでした。普段酪農家の方々は、直接お客様からの声を聞くことはなく、その努力とニーズとの間にギャップが生じていることがありました。

そこで明治がその橋渡しとなり、お客様が何を求めているかを伝え、酪農家の方々と一緒になってその実現に取り組んでいこう、ということになりました。そして、味がおいしいのはもちろんのこと、清潔さであったり、環境への配慮といったお客様に評価していただける付加価値を付け加えられないか、という考えに至りました。この「牛乳価値向上に向けた取り組み」では、「健康な牛づくり」「食の安全・安心への配慮」「環境への配慮」「衛生的な作業および衛生的な作業空間」の4つを軸として活動を進めています。
例えば、「健康的な牛づくり」。搾乳する際、痛がるところまで搾ってしまうと牛にとってストレスになりますが、乳が残っていると乳房の病気になってしまうため、適切な量を搾る必要があり、その加減は職人の技と言えます。このように、一言に「健康的な牛づくり」と言っても多くのノウハウが必要です。そこで日本全国に配置された明治の酪農課の従業員は、これらノウハウを蓄積・互いに共有し、農協とも協力をしながら、酪農家の方々の悩みに日々お答えしています。

日本中に広がる良質乳生産認定パートナーの様子

良質乳生産牧場現在

明治では、「牛乳価値向上に向けた取り組み」に賛同し、共に取り組んでくださる酪農家の方に対し、認定・表彰制度を設けています。

4つの軸に沿って「生乳処理室が清潔であるのはもちろんのこと、天井や壁面、窓など牛舎全体の環境美化が行われているか」「堆肥場・尿溜を完備しており、流出がないか」と言った自社独自の30以上の評価項目を全て満たした酪農家の方にのみ、「良質乳生産牧場」の認定を行っています。
時に、酪農課の従業員が一緒になって牛舎を掃除し、この活動を進めることで、認定を始めた2009年には78戸しかなかった認定牧場も、現在では200戸を超えました。今後も、購入した全ての生乳の生産元が認定牧場となることを目指して、酪農家の取り組みを支援していきます。

良質乳生産牧場認定表彰式

良質乳生産牧場認定表彰式1
良質乳生産牧場認定表彰式2

認定された酪農家の方には、皆さんと牧場の写真入りの認定看板を贈呈しています。また、日本各地で表彰式を実施しており、生産者同士の交流の場にもなっています。

ここでは、「良質乳生産牧場」の認定を受けたパートナーの取り組みをご紹介します。

山川牧場

山川牧場は岡山県倉敷市の弥高地区にあり、ご家族3人で経営されている比較的小規模な牧場です。明治の「良質乳生産牧場」の認定を取得し4年目となる山川牧場ですが、その三代目山川善彦さんに、酪農に対するこだわりをお伺いしました。

須藤牧場

須藤牧場は、冬でも暖かい千葉県の南部館山市にあり、ご家族に加え、合計15名の方が牧場とカフェの経営に関わっています。明治の「良質乳生産牧場」の認定を取得し3年目となる須藤牧場ですが、その四代目須藤健太さんに、酪農に対するこだわりをお伺いしました。

coming soon

こだわりの生乳のおいしさをお客様まで届けるために

こだわりの生乳のおいしさをお客様まで届けるために1 こだわりの生乳のおいしさをお客様まで届けるために2

酪農家の方々がつくったおいしい牛乳を、なるべく損なうことなく お客様のもとに届けたい。そう思う一方で、これまでは牛乳を 加熱滅菌する際に、どうしても加熱臭や劣化臭が生じてしまい、 絞りたて本来のさわやかな風味やまろやかなコクに、好ましくない 風味が混ざってしまっていました。
そこで明治は長年の牛乳風味研究を結集し、独自の製造方法で ある「ナチュラルテイスト製法」を生みだしました。
これは、加熱滅菌前の牛乳中の酸素を取り除く、という技術革新 でした。 加熱滅菌による雑味がどこで生じるかを研究した結果、牛乳の 中に酸素が存在する状態で加熱をすると、酸化により好ましくない 香り成分が生じていることにたどり着いたのです。

この製法の採用の他に、製造工場では牧場から届けられた生乳の成分検査、衛生検査、さらには風味を人がチェックする「官能検査」を行い、安全でおいしい牛乳だけをお届けしています。また官能検査では、製造工場だけでなく、研究所でも定期的にチェックを実施。 研究員は過去に酪農課を経験したメンバーで構成されているため、牧場での絞りたての牛乳の味が分かるようにもなっています。こうして、お客様のもとまで、こだわりのおいしい牛乳をお届けしています。

環境や牛の健康にも配慮した酪農を支援

オーガニック牛乳

明治では現在2種類の「提案型の牛乳」として「明治オーガニック牛乳」を販売しております。
「明治オーガニック牛乳」は北海道の牧場で有機飼料により大切に育てられた乳牛から搾った生乳のみを使用した有機JAS規格の認証を受けた牛乳です。
オーガニック牛乳の開発は1999年から当社と津別町有機酪農研究会の酪農家で検討を開始し、当社と同研究会が一緒になって試行錯誤しながら7年後の2006年に当時5件の酪農家の方々が「有機畜産物のJAS規格」の認証を取得し、北海道限定で「明治オーガニック牛乳」として販売にこぎつけました。2016年4月からは「有機畜産物のJAS規格」認証酪農家は8軒に増えました。
明治は牛乳を販売することで、環境や乳牛の健康にも配慮した酪農のあり方を支援しつつ、お客様には新しい価値を提供していきたいと思っております。

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