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根室自然環境保全区での活動

活動トピックス根室自然環境保全区について日本野鳥の会との共同活動根室自然環境保護区について

活動トピックス

タンチョウの繁殖期の行動を調査

2013年度 日本野鳥の会

風蓮湖から槍昔保護区のタンチョウを観察

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タンチョウの行動に影響を与えないように、数百メートル以上離れて観察。

明治野鳥保護区槍昔では、複数のタンチョウが毎年繁殖期を過ごしており、ヒナが観察されることもありました。しかし、人が容易に立ち入ることができない広い湿原で、かつ背の高いヨシ原に巣をつくることもあり、何つがいがどの範囲をどのように利用しているかなど、タンチョウの繁殖期の行動はよくわかっていませんでした。そこで公益財団法人日本野鳥の会では、タンチョウの繁殖期にあたる2013年5月~7月の5日間にわたり、船を使って風蓮湖側から観察する初めての詳細な調査を行いました。

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湖沿いの湿地を中心に2つがいが生息

風蓮湖の観測点からは2組のつがいが観測できました。ヤリムカシ川河口を境に南側と東側にそれぞれ縄張りを持ち、湖に面した比較的幅の狭い湿地帯を中心に行動していることがわかりました。また、両つがいとも観察期間中に営巣行動は見られず繁殖はしませんでした。オスとメスはほぼ離れずに行動を共にしていました。

 

今回の調査範囲に少なくとも2つがいが暮らしており、タンチョウの生息に適した環境であることがわかりました。2つがいの行動から野鳥保護区となっているヤリムカシ川河口付近だけではなく湖岸沿いの湿地も併せて保全する必要があることが示されました。今回の調査では営巣しなかった原因は特定できません。この地域の南側のエリアでは別の年にヒナの目撃例もありますので、今後は範囲を広げ調査をし、このエリア全体でタンチョウの行動を把握する必要があると考えています。

 

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つがいA
ヤリムカシ川から南の2km弱の湖に面した湿地帯を中心に利用。

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つがいB
ヤリムカシ川から東の2km弱の湖に面した湿地帯を中心に利用。メスは標識個体(83V)でした。

 

 

「ねむろの野鳥イラストコンテスト」を開催しました

2014年1月27日~2月2日、北海道根室市で「ねむろバードランドフェスティバル2014」(主催:根室市、根室市観光協会)が開催されました。7回目となる今年はこれまでの2日間から1週間に開催スタイルを変え、恒例の「オオワシ探鳥会」「バードウォッチングマラソン」などが行われました。

 

(株)明治は2009年の第2回から同フェスティバルを後援しており、今回は自然環境保全活動を紹介するパネル展示のほか、初めての企画として、「ねむろの野鳥イラストコンテスト」を公益財団法人日本野鳥の会と共同で主催しました。

 

野鳥イラストコンテストは、根室管内の小中学生に野鳥のイラストをハガキに描いて応募してもらうもので(募集期間:2013年7月~12月)、多数の応募作品の中から、明治賞、明治根室工場賞のほか、根室市長賞、根室市教育長賞などの各賞が関係者の厳正な審査によって決定されました。

 

2月1日、根室ネイチャーセンターで行われた表彰式では、根室市長、根室市教育委員会教育長が来賓として出席し、受賞者に賞状と副賞が授与されました。

 

明治では「ねむろの野鳥コンテスト」の作品展示と表彰式が今後、ねむろバードランドフェスティバルの主要行事になるよう、発展させていきたいと考えています。

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根室市観光センターでのブース展示

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応募作品の展示

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明治根室工場賞
受賞作品

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応募作品の展示

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明治賞受賞作品

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コンテストポスター

コンテスト受賞者

根室市長賞 駒沢知佳さん(海星小学校5年)
根室市教育長賞 久保田麻彩さん(柏陵中学校3年)
根室市観光協会賞 山内香菜子さん(北斗小学校1年)
株式会社明治賞 千葉雛子さん(別海小学校3年)
株式会社明治根室工場賞 上野結未さん(厚床小学校2年)
公益財団法人日本野鳥の会賞 村山未桜さん(別海小学校4年)

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受賞者のみなさん(前列)と関係者

 

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明治CSR推進部長による明治賞の授与

 

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根室工場長と明治根室工場賞を受賞した
上野さん

 

 

 

第12回「従業員ボランティア活動」を実施

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防鹿柵完成後の笑顔

2013年9月18日20日、根室自然環境保全区において、抽選で選ばれた、全国の(株)明治グループの社員ボランティア10名が晴天のもと環境保全活動を行い、心地よい汗を流しました。12回目となる今回は従来の活動を大幅に見直し、現場での環境保全を強化した内容になりました。

 

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防鹿柵の杭打ち作業

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防鹿柵のネット張り

ボランティア全員が力を結集したのが槍昔自然環境保全区での防鹿柵作りです。近年、木を育てるためには、鹿の食害から守るための柵が必要ですが、今回は一辺25m四方の柵を半日かけて設置しました。昼食も現場でとるというハードスケジュールでしたが、見事に成し遂げた達成感は全員の笑顔が物語っています。

 

 

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外山主任学芸員の講義

また、講座を充実させたのも今回の特長です。公益財団法人日本野鳥の会、野鳥保護区事業所の松本チーフレンジャーによる「根室の自然環境と野鳥保護活動」は世界的にも稀な道東の自然環境の特長と日頃の息の長い野鳥保護活動を紹介するもので、参加者の理解が深まりました。

 

根室市「歴史と自然の資料館」の外山主任学芸員による「数が少ないからだけじゃない・シマフクロウを守るわけ」と題された講義では、シマフクロウを守るためのさまざまな具体的な活動が紹介され、希少種の保護活動にかける情熱が伝わってきました。さらに、食物連鎖の頂点に存在するシマフクロウが繁殖できる環境を保つためには幅広い周辺環境整備が必要で、その困難さと生物多様性の重要性をわかりやすく解説していただきました。

 

 

小学生のための自然観察会を行いました

明治は、公益財団法人日本野鳥の会と共同で2013年7月6日(土)、明治牧の内自然環境保全区で、地元の小学生と保護者のための自然観察会を行いました。この会は、地元の人々に普段は入ることのできない自然環境保全区を観察してもらい、故郷の自然の豊かさ、素晴らしさを感じてもらうというものです。

 

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当日、午前9時、好天のもと、9名の親子が集合しました。日本野鳥の会のレンジャーからスケジュールと注意事項の説明があり、出発です。

 

親子はレンジャーに先導されて湿原や草原を楽しく歩きながら、貴重な草花や昆虫、野鳥を一つひとつ観察していきます。

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その後、植樹用の区画に移動し、ミズナラやヤチダモなどの苗木を植えました。幹には植えた人の名札をつけました。苗木は子どもたちの成長とともにすくすくと育ち、将来は立派な森になることでしょう。

 

 

“笹プロジェクト”を実施しました

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近年、根室半島では乾燥化により笹原が広がりつつあります。「根室自然環境保全区」も例外ではなく笹が繁茂し、それによって保全区の多様性が損なわれる危惧があります。そこで明治では、根室市と市民の協力のもとに、笹の繁殖を抑制する手法を検証し、植物の多様性保全につなげていきたいと考えています。

 

 

 

牧の内保全区を“自然草原”に

近藤 憲久さん

元「根室市歴史と自然の資料館」学芸員
現「道東コウモリ研究所」主宰

根室は平地の42%が森林という素晴らしい土地ですが、笹の繁茂は自然の多様性にとってはマイナスです。牧の内保全区も一面の笹原になっており、その抑制が課題でした。そこで、地元の植物愛好会の協力を得ながら、2011年、保全区の一角で笹の植生実験調査を開始。AからFまで大小6区画を用意し、根を掘り起こす、笹を刈り絨毯を敷くなど、各区画で異なる対処を実施。現在まで経過観察を続けています。この実験で笹の繁殖を抑える有効な手段を明確にし、牧の内保全区を多様な草花が広がる“自然草原”にしたいと考えています。

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根室の豊かな自然を後世に

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(写真左から) 中村 美恵子さん 、吉澤 善子さん、長谷川 麗子さん、宮本 優子さん

「ねむろ花しのぶ会」は、2006年根室市が行った植物調査をきっかけにできた植物愛好会で、調査への協力のほか、いろいろな活動をしてきました。私たちが“笹プロジェクト”と呼んでいる牧の内保全区での取り組みが、根室の豊かな自然を次の世代に残すことにつながるのであれば、これほど嬉しいことはありません。(吉澤会長)